「恐竜博2019」 化石にちょっと詳しくなって、子供と一緒に楽しもう!
普段、子供が一所懸命色んな恐竜について話してくれるけど、聞き流してしまってませんか?
あのカタカナの羅列を、よく覚えられるな〜って、忙しいママは思います
子供自体がもぅ恐竜に見えてきます。。。(^^;
でも、博物館が好きだった子供の頃に戻った気持ちで、一緒に楽しめたらいぃですよね?
折角博物館に行くならば!
化石にちょっと詳しくなって、子供に鼻高々な態度を取ってみませんか?
崇拝の眼差しで見てくれたら。。。今後の態度に変化が出ちゃうかもしれませんよ♪
化石って?
化石の定義
地層の中から出てきた、生物の遺体や、生物が生きた跡のことなんです
そして、人の手が加わっていないこと
この3つが揃ってはじめて化石と呼びます
例えば、ヒトが捨てた貝が積み重なった貝塚などは「遺跡」
人工的に作ったミイラなどは「遺物」と呼ばれます
化石の種類
- 体化石・・・生物のカラダ全体や、一部が化石になったモノ
- 生痕化石・・・生物の生活の跡(足跡・巣穴・フンなど)が化石になったモノ
- 化学化石(分子化石)・・・岩石などに残った、生物によって作られた物質(分子)が化石になったモノ
化石は、ものすごく奇跡的な状況で出来上がる!
- 死んで、細菌などが繁殖して腐る
- 分解された遺体が、泥・砂などの堆積物の中に埋まる
- 堆積物の中に埋まった遺体が、地層の中の科学物質と反応し、石になる
※堆積物に埋まったのではなく、氷に埋まった生の遺体も化石と呼ぶ
化石化する確率は、全体のおよそ10億分の1
骨を鉱物化するミネラルを多く含んだ水が骨に浸透し、数万年・数百万年の期間をかけて鉄分やカルシウムと反応を起こしていった結果が化石なのです
これまでに地球上に存在した生物のうち、化石になって発見されている生物は、全体の0.1%以下と、研究者は見積もっています
化石になっても、ヒトが発見しなければ、知られずに終わってしまいますから。。。
死後、他の動物に食べられたり、微生物に分解されたり、風雨や日光に晒されてダメージを受けても化石にはなれずに風化していってしまいます
死後すぐに、なるべく微生物がいない無酸素状態の環境で化石化すると、化石になる確率が上がります
例えば、大洪水で海に流され、一気に海底に堆積してしまったり、底なし沼に沈んでしまったり、火山の大噴火によって一瞬で火山灰に埋まってしまったり、土砂崩れで土砂に埋まったりなど、化石になった生物の多くは、偶然の事故が原因で死んでしまったと考えられています
※遺体となって5万年以下の化石は「半化石」と呼びます
見つかっている殆どが元の組織を維持している状態で、洞窟の中などで発見されています
化石からわかること
化石には、色んな情報が満載されています
地球は誕生してから46億年
その歴史の中で、生命の歴史は35億年
繁栄したり、進化したり、絶滅したりしてきた痕跡を、化石というもので自然に記録してきたのです
どんな生物が、どんな環境で生きていて、どんなカラダの仕組みだったのか?
昔の生物を知ることで、何十億年の地球の歴史の一部を知ることができます
ひとつひとつの情報は限られていても、たくさんのピースを繋げると。。。ジグソーパズルのように、その当時の地球を垣間見れるのですね~(*^^*
そして、未来の地球環境を予測するのに役立ちます
如何でしょう?
化石っていうと、真っ先に恐竜を思い浮かべませんか?
恐竜の化石は大きいものが多いですから、比較的発見されやすいのでしょうかね?
それとも、恐竜が好きで、発掘したり研究する人が多いからですかね?
最近も、続々新恐竜が発見され続け、自分が小さい頃の恐竜感とは、大分違ってきています
恐竜はトカゲやヘビと同じ変温動物で爬虫類の一種という説から、ヒトと同じ恒温動物だという説にがらっと変わった時期、本当にビックリしたのですが、羽毛を持った恐竜の化石が発見されてから、恐竜は鳥類の祖先説が語られるようになったようですよね
爬虫類から恐竜、恐竜から鳥類、というように、一部の進化を遂げた生物から生物へ、命が受け継がれたなんて、なんて生命は不思議なのでしょう
ティラノサウルスにも羽毛が生えていたって知ってましたか?
謎の恐竜「デイノケイルス」に関しては、もっと驚きです!
「恐竜博20119」の見どころ
「恐ろしい手」という意味の「デイノケイルス」
当初、前足しか発見されていなかったため、その鉤爪の形状から「デイノケイルス」は肉食恐竜だと考えられてきました
2006年と2009年に頭骨・胴体・後ろ足などを含む2体の化石が発見され、想定外の姿だったことが明らかになりました
なんと、スピノサウルスのような帆を持った背・幅広のクチバシ・肉食恐竜のように鋭く尖った前足の指先・草食恐竜のような蹄(ヒヅメ)が着いた後足の指先
想像すると、「キメラ」です!
植物を消化するための胃石も一緒に見つかっており、長い前足の鉤爪は、熊手の様に植物をかき集めるために使われていたのではないか?
また、お腹から魚の骨も見つかっており、魚食と植物食の雑食性だったのではないか?と、今では考えられています
発掘されてから7年間も倉庫に眠っていた「むかわ竜」
日本で大型恐竜のほぼ全身の骨格が発掘されるのは「むかわ竜」が初めて!
これまで日本で発掘された恐竜の化石は、多くても全体の3割以下、殆どがごく一部しか見つかっていなかったのです
「むかわ竜」は4m近い尻尾・長い前足・大きくて頑丈な後足をしていおり、体高3.6m・全長8mもあります
約7200万年前、白亜紀後期に生息していた恐竜だとわかっています
北海道むかわ町は、首長竜が発見されることはあっても、恐竜が発見されることはなかったため、発見当初首長竜の化石と思われて、なんと7年間も倉庫で眠っていたのです
倉庫に眠っていた化石が恐竜のものだとわかってから、2年の発掘作業を経て、やっと「むかわ竜」の全身骨格が掘り出されました
「デイノケイルス」も「むかわ竜」も、同じ小林快次さんによる新種発見!なんですよ~っ!
全部で10種類も新種発見してるとか。。。すごいっ!!
仲間内でついたあだ名は「ファルコン・アイ」!
カッコいいっ!
恐竜の空白地帯と言われてきた日本でしたが、「むかわ竜」以外にも、兵庫や熊本や鹿児島で、続々と恐竜の化石が発見されています
これからも新種発掘が続くかもしれませんね~(*^^*
長々とお読み頂き、有難うございます
恐竜好きなお子様と一緒に楽しみたい方、恐竜博に行ってみたいけど今まで馴染みがなかった方の、ご参考にして頂けたら嬉しいです♪
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